通院報告

ADHDの疑いがあることを親に伝えた時の3つの反応

以前の記事で心療内科を初診について書きました。

ADHDかも知れないと思って初めて受診した話 この記事はこんな人にオススメ もしかしたらADHDかもしれない心療内科・精神科がどんな場所か気になる診察までの流れを知りたい ...

次回の受診時に「通知表を持ってくるように」と言われたので
実家の両親に送ってもらうようお願いしました。

両親には「ADHDの診察に使うから」と正直に伝えました。

今回はそのときの両親の反応について書きたいと思います。

この記事はこんな方にオススメ
  • 家族にADHDのことを話そうが悩んでいる
  • 自分の子供がADHDかも知れない

たぶん違うと思うよ

両親ともに「自分の子に限って」という感じでした。

母親「通知表を、素敵なことがたくさん書かれてあるよ」

父親「ADHDに副部長はできるかな?」

ADHDでもリーダーの役割を果たす人はいると思います。
(もちろん周りのサポートありきです)

他にも様々な18歳までの思い出を挙げながら
「これができたから違うでしょ」と言われましたが、

ADHDは「これができたから(できないから)」と
そんなはっきり白黒つくものでもないと思います。

合唱部の副部長の仕事は

高校時代、私は合唱部で副部長をしていました。
選ばれた理由は部内の推薦投票です。

「部長を女性にするなら、副部長は男性に」
という雰囲気はなんとなくあった気がします。

基本的に練習を仕切るのは練習責任者
それ以外の総務を仕切るのは部長
だから副部長の仕事なんてなかったです。

私がやっていたことを言えば

  • 部長がいない時に出席を取ること
  • 女子同士の仲を取り持つ(ニコニコする)こと

女子の多い部活特有なのかわかりませんが
少しだけ空気感がおかしいときもありました。

その時にお互いの話を聞くことはやっていました。

だから顧問から「部内の緩衝材だね」と言われてました(笑)

育て方がうまくいかなかったのか

うちは母親がとても真面目な性格です。
それなりに頭も良いです。

私がADHDかもと伝えたことで、

「育て方にも問題があるのかも」と言っていました。

真面目なほど「自分のせいで」と悩んでしまう

その可能性があります。

ですが、

ADHDは親の育て方が原因ではありません。

ここはしっかりと私も伝えました。

それに加えて(普段から言ってますが)

両親のお陰でここまで成長できたことを改めて伝えました。

だけど、この時はあまり届いてなかったみたい……

私もADHDかもしれない

母親に現状を伝えました。

高校まで親に管理してもらっていた私とは
もしかしたら全然違っていていたかも知れません。

  • すぐに物をなくしてしまう
  • お金をすぐに使い込んでしまう
  • 計画を立てることができない

現状を伝えたところ、母親は

「話を聞いていると私も(ADHD)あるかもと思いました」

と言っていました。


論文を読んで調べてみると

ADHD に遺伝的素因が関与することは,今日に至る までの膨大な双生児研究やゲノム疫学研究により,疑う 余地のない明白な事実であり,近年ではむしろ環境要因 よりも遺伝要因が主要因であると認識されている側面が 大きい

吉 益 光 一 注意欠如多動性障害(ADHD)の疫学と病態: 遺伝要因と環境要因の関係性の視点から
日健医誌 29( 2) : 130-141, 2020

ADHDは遺伝的要が大きいようです

このとき私はすでに本を読んで
遺伝的要因もあることを知っていましたが、
母親には何も答えませんでした。

おわりに

書いているうちに思ったのですが

私の場合はまだ幸せかも知れません。

その親の考え方にもよりますが

「ただの努力不足だ」と決めつけられる場合もありそう。

この記事を読んだ方だけでも

どんな時でも、お互い自分を責めないでくださいね。

今回のまとめ
  • 親に伝えるときは慎重に
  • 真面目な親ほど「育て方が……」と責任を感じそう
  • 親に「努力不足だ」と言われても自分を責めないこと
ABOUT ME
そーたろう
「生きづらさを感じる人の心と身体に寄り添い、すこしでも力になる文章を届ける」を意識しながら発信しています。 都内在住の32歳/理学療法士/趣味はサウナと庭園巡り バイトをクビ→課題を忘れて大学を留年→仕事でも落ちこぼれ→ADHDと診断→精神科を通院中