これを読んでいるあなたは
食事中、頻繁に食べ物をこぼしていませんか?
私も知らないうちにテーブルを汚しています
その原因はもしかしたら
「ボディイメージのズレ」かもしれません。
今回は理学療法士10年目の私が
ボディイメージについて
簡単にまとめました。
また、私自身もADHDであり
- いつもごはんを食べこぼす
- 思わぬところで怪我をする
などの悩みを抱えながら
日々を過ごしています。
主役でもないのに結婚式で悪目立ちしたくないですね
ADHDとボディイメージの関係も書いていきます。
- よく食べ物をこぼす
- ボディイメージが何か気になる
- ADHDとボディイメージの関係を知りたい
ボディイメージとは?

色々な説明がされていますが、
私がボディイメージを簡単に言うと、こうなります。
様々な感覚を通して自分の身体の大きさや動きを把握すること
私たちは無意識に身体の中にある様々な感覚を
上手くまとめて使いこなしているのです。
食事をするにも様々な感覚が必要

ボディイメージについて
一つの例を使って考えてみましょう。
『目の前のお寿司を箸で取って食べる』
このときに私たちはどんな感覚を使って
動いているのか考えてみてください。
①目で見て食べ物の場所を把握する
→お寿司と自分の距離感がわかる(視覚)
②身体を傾ける
→どれだけ身体を傾けたら良いかわかる(前庭覚)
③腕を伸ばす
→どれだけ腕を伸ばせば良いかわかる(深部感覚)
④箸でお寿司を挟む
→落とさず・潰さない力加減ができる(深部感覚)
⑤自分の口へ運ぶ
→口の場所を把握することができる(触覚)
これら多くの感覚を細かく使っていることで
食事はもちろん、様々な動作を行うことができます。
ちゃんとできると美味しく食べられます
体性感覚と特殊感覚が重要になる

先ほどはボディイメージの簡単な例をお伝えしました。
ここでは感覚にはどんな種類があるかお伝えします。
※今回はボディイメージに関係する部分だけ説明します。
感覚には大きく分けて3つあります
- 体性感覚:皮膚の触覚、筋肉の動きなど
- 特殊感覚:視覚、聴覚、味覚、平衡など
- 内蔵感覚:臓器の感覚(今回は省略します)
ボディイメージに関係してくるのは
体性感覚と特殊感覚になります。
体性感覚

体性感覚は表在感覚と深部感覚(固有感覚)に分類されます。
深部感覚と固有感覚は同じ意味です
- 表在感覚→皮膚の感覚、触られた感覚がわかる
- 深部感覚→筋肉・関節の感覚、力加減・関節の動きがわかる
先ほどの例で言うと、深部感覚は
「お寿司を運ぶため力加減をする」
ところになります。
特殊感覚

五感という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚ですね
触覚以外の五感は特殊感覚になります。
- 視覚→光や景色がわかる、ボディイメージの確認にも利用する
- 聴覚→音の方向・大きさがわかることで、対象物への距離がわかる
- 前庭覚→身体の傾き・スピード・回転がわかる
前庭覚が敏感だと乗り物酔いしやすくなります
ADHDとボディイメージの関係

ADHDの原因は正確にはわかっていません
ADHDの方は、この前頭前野の機能調節に偏りが生じることによって「不注意・多動・衝動」といった特徴が現れると考えられています。
医療法人東横会たわらクリニックより引用
ADHDとは、一言でいうと新皮質と旧皮質のバランスが取れていない状態です。
d-carrerより引用

新皮質・旧皮質は上の画像で説明するとこうなります。
- 新皮質:外側の大きなピンクの部分 → 知的活動を司る
- 旧皮質:白いカーブの部分 → 本能・情動・記憶を司る
さまざまなサイトを確認すると
脳の機能的な問題による
と言われていることが多いようです。
そして、先ほど説明した多くの感覚を司る大元が脳にあります。
視覚も聴覚も深部感覚も脳がまとめてます
ADHDとボディイメージの関係は次のようになります。
- ボディイメージは様々な感覚を通して自分の身体の動きを把握すること
- 様々な感覚を司るのは脳である
- ADHDでは脳に機能的な問題がある
- そのため感覚の過敏・鈍麻となりボディイメージにズレが生じる
おわりに

- ボディイメージは感覚を通して身体の大きさや動きを把握すること
- 感覚は大きく分けて「体性感覚・特殊感覚・内臓感覚」がある
- 多くの感覚を司るのは脳
今回はボディイメージについて書きました。
もしも今は苦手な動きがあるとしても
目で確認して頭で考えながら身体を動かすことで
ボディイメージは鍛えられます。
また改めてボディイメージの鍛え方については書きたいと思います。
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