焼肉って、実はマルチタスクの宝庫

みなさんは焼肉が好きですか?

私は大好きです!
でも正直に言うと、いつもお肉を焦がしてしまって「もったいないなあ」と思うことが多いんです。



また焦がした……
ADHDの特性として、多くの人がワーキングメモリの困難を抱えています。一般的にはワーキングメモリが低い傾向にありますが、私の場合はやや珍しく、IQ検査でワーキングメモリが117でした。ただし処理速度が92と低めでした。



時間に弱いタイプでしょうか?
つまり、複雑なことは考えられるけれど、時間に追われるとミスが増えるタイプです。
今回は、焼肉チェーン店「焼肉ライク」での体験をもとに、ADHDの人が焼肉を楽しく美味しく食べるための戦略をまとめました。
焼肉で何をしているか整理してみよう


まず、焼肉を食べるときに何をしているか整理してみましょう。
使う道具
- トング(お肉を焼く・移動させる)
- 箸(食べる)
やっていること
- お肉や野菜を網に乗せる
- 焼け具合を見極める(注意力が必要)
- 焼けたものを取り皿に移す
- 食べる
- 同時に次のお肉も焼く
理想的には、食べながら次のお肉の焼け具合をチェックして、タイミングよく裏返したり取り上げたりする必要があります。



これはけっこう大変ですね……
なぜ私たちは焼肉で失敗するのか


焼肉中の私の頭の中はこんな感じです:



お肉焼こう → 野菜も焼こう → キムチ美味しい → ご飯も食べたい → でもお肉のためにご飯残したい → そろそろ裏返す? → どのタレにしよう → あ、焼けてる? → 美味しい! → ご飯進むなあ…
注意が色々なところに向かって、結果的にお肉から目を離してしまうんですね。



気づいたら真っ黒に……
問題点 はこちらになります
- 視線が焼き網とテーブルを行ったり来たり
- 時間制限(焼けるまでの時間)があるプレッシャー
- 複数のタスクを同時進行する必要がある
処理速度が低い特性があると、「急がなきゃ」という焦りでかえってワーキングメモリが上手く働かなくなってしまいます。ワーキングメモリが高めの私でもこうなのですから、一般的なADHDの方(ワーキングメモリが低い傾向)にとっては、焼肉のようなマルチタスクはより大変かもしれません。
戦略1:道具の使い分けをやめる


最初に試したのは「両手作戦」でした。利き手でない方にトングを持って、両手で作業効率を上げようとしたんです。



効率よさそう?
結果:失敗



やっぱりダメだった
利き手でない方のトングは思うように使えず、かえってお肉を取るのに時間がかかって焦がしてしまいました。器用さが求められる作業では、慣れない方法は逆効果でした。
戦略2:全部焼いてから食べる作戦


次に考えたのは「焼肉丼作戦」です。
手順
- すべてのお肉を先に焼く
- 焼けたものをご飯の上に乗せる
- 焼き終わってから焼肉丼として楽しむ
焼肉丼の | メリット焼肉丼のデメリット |
---|---|
「焼く」に集中できる 食べる楽しみを後にとっておける | 食べるまで我慢するのが辛い 一度にたくさん焼こうとして かえって管理しきれなくなる可能性 焼きたての美味しさを逃してしまう |
これは人によって向き不向きがありそうです。
戦略3:時間を区切る【最もおすすめ】


一番効果的だったのは「時間区切り作戦」でした。



これだー!
- 「焼く時間」と「食べる時間」を明確に分ける
- 焼いているときは焼くことだけに集中する
- 一度に管理できる枚数だけ焼く(2-3枚程度)
- 食べているときは新しいお肉を乗せない
具体的な流れ
この方法なら、ADHDの特性である「一つのことに集中すると高いパフォーマンスを発揮できる」点を活かせます。ワーキングメモリが高い私の場合でもそうですし、ワーキングメモリが低めの方でも、タスクを単純化することで成功しやすくなるはずです。



集中できました!
焼肉ライクはADHDに優しい環境


焼肉ライクは一人焼肉に特化した店舗なので、ADHD向けの環境が整っていました:
- 個別ブース:周りの音や動きに気を取られにくい
- シンプルなシステム:券売機→着席→タブレット注文→セルフサービス
- 必要な道具が近くにある:引き出しに箸とおしぼりがセット
まとめ:自分の特性を理解して楽しく食べよう


ADHD向け焼肉攻略法のポイント:
- 複雑なマルチタスクを避ける:道具の二刀流は無理しない
- 時間を区切る:焼く時間と食べる時間を分ける
- 管理可能な量にする:一度に2-3枚程度
- 環境を選ぶ:集中しやすい店舗や席を選ぶ
ワーキングメモリが高くても処理速度が低い場合、時間に追われる状況では本来の力を発揮しにくくなります。でも、自分の特性を理解して工夫すれば、焼肉だって十分に楽しめます。
大切なのは「完璧にやろう」とせず、「美味しく楽しく食べよう」という気持ちです。たまにお肉を焦がしても、それはそれで香ばしくて美味しいかもしれませんしね。
みなさんも自分なりの焼肉戦略を見つけて、美味しいお肉を楽しんでください!



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