こんにちは。1990年生まれ、2020年にADHDの診断を受けてから約5年が経つ理学療法士です。
診断がついた当時の混乱から現在まで、薬物療法や生活の工夫を重ねながら自分なりに歩んできました。今回は、同じようにADHDと向き合う皆さんに向けて、最近気になっている「エンラボカレッジ」という施設について書いてみたいと思います。

まだ利用してないけど気になってます
診断から5年、今だから感じること


2020年の診断直後は、ストラテラ(アトモキセチン)から始まり、今年からコンサータに変更しました。薬の効果は確実にありますが、それだけでは解決できない課題もたくさんありました。
特に困ったのは:
- 職場での人間関係の築き方
- マルチタスクへの対処法
- 自分の特性を周りに説明する方法



説明が難しい…
私の場合、WAIS-IIIの結果で作業記憶(117)は高めでしたが、処理速度(92)が低く、この凸凹が日常生活に影響していることがわかりました。でも、この数字を職場でどう活用すればいいのか、当時は全くわかりませんでした。
エンラボカレッジが気になった理由


最近SNSで知ったのが「エンラボカレッジ」という自立訓練施設です。発達障害のある方向けの支援を行っている場所で、全国に複数の事業所があります。



自立訓練ってなに?
8つのプログラムが魅力的
エンラボカレッジでは8つのプログラムを通じて、自分の特性理解から実践的なスキルまで学べるようです:
- 感情学 – 感情のコントロール方法
- コミュニケーション – 職場での人間関係のコツ
- My Lab. – 自分の特徴をまとめる
- アクティビティ – 他者との違いを知る
- Life Lab. – 理想のライフワークバランス
- ソマティック Lab. – 心身の状態管理
- Social Lab. – 集団での過ごし方を実践
- スキルアップ – 就職活動に必要なスキル



これ全部ほしかった!
特に興味深いのは「My Lab.」で作成する『自分/支え方マニュアル』です。自分の特徴や必要なサポートを整理して、職場や生活の場面で活用できるツールを作るそうです。
これがあれば、私が困っていた「自分の特性を周りに説明する方法」の解決につながりそうです。
利用者の変化事例に共感


サイトで紹介されている事例を見て、特に印象的だったのが30代男性のケースです:
- 昼夜逆転の生活リズム
- 服薬管理の苦手さ
- 集団への抵抗感



同じような悩みの人がいる
この方が段階的に改善していく過程は、多くのADHDの方が経験する課題と重なります。私も一人暮らしの頃は生活リズムが崩れがちで、薬の管理も含めて苦労した経験があります。
9割の方が無料で利用できる制度


調べてみると、エンラボカレッジは障害者総合支援法に基づく自立訓練(生活訓練)というサービスで、所得に応じて利用料の減免があり、9割以上の方が無料で利用されているそうです。



本当に無料なんですか?
最大2年間利用でき、一人ひとりの状況に合わせて卒業のタイミングを決められるのも魅力的です。
まとめ:自立に向けた準備の大切さ


ADHD診断から5年経った今、改めて感じるのは「自分を理解し、それを人に伝える力」の重要性です。薬物療法も大切ですが、それだけでは職場や社会での生活は完結しません。
エンラボカレッジのような施設で、体系的に自分の特性を理解し、実践的なスキルを身につけることは、長期的な自立にとって非常に価値があると思います。



一人じゃないって心強い
現在は妻のサポートもあり何とか生活できていますが、もし診断直後にこのような施設を知っていたら、もっとスムーズに社会生活に適応できていたかもしれません。
同じようにADHDと向き合っている皆さん、特に診断されたばかりの方や、職場での困りごとを抱えている方は、一度相談してみる価値があると思います。



無料相談から始めてみる?
私もいつか機会があれば、より良い自分理解のために利用を検討してみたいと考えています。



みんなでがんばりましょう!
※この記事は個人の経験と感想に基づいています。サービスの利用については、各事業所に直接お問い合わせください。
コメント