母親が片付けてくれた実家の部屋
高校卒業までの18年間は
私は実家で暮らしていた
ありがたいことに一人部屋もあった
まあまあ散らかってはいたけれど、
「あんた片付けなよ」と言いながらも
母親が掃除してくれた
だからゴミ屋敷にならなかった。
大学進学を機に一人暮らしを始める
「都会にいきたいけど、東京・大阪は怖い」
そんな意味不明な理由で愛知県へ進学した。
と言っても都心まで電車で1時間かかる。
そんな山奥の大学だった。
料理もやったことない、早起きもできない
片付け・掃除もしないしできない
よく考えると不安しかない状況で
これから始まる何かにワクワクしてた
あっと言う間に散らかる
大学入学から3ヶ月
六畳の部屋はあっという間に
ゴミ屋敷化していた
床一面に広げられたプリント
部屋の隅に置かれたCDの山
万年床(マットレス)にもプリントの布団
そしてわずかな隙間で体育座りをする私
ちなみに夜は敷かれたプリントを
マット降ろしてから寝ていた。
あとは洗濯前の服とか洗濯後の服とか
保存が効く食べ物とか効かないもの……
なんでも床に置いて管理していた。
プリントがめんどい
とてもかさばる、全部が同じ紙に見えていた
そうするともう仕分けもやる気が起きない
かと言って広げて管理するわけにもいかない
一枚一枚がかなりの面積を支配してる
講義で使ったプリント(何の講義か不明)
大学の事務的なプリント
奨学金に関する書類
借りてるアパートの契約書
どれも文字が多くて調べる気にならない
最低限できた習慣は
帰ったらリュックの中から
プリントを出して床に置く
ただそれだけだった。
貴重品の置き場所に困る
そんな足の踏み場のない空間だったので、
部屋の中で物をなくす回数が多くなった。
必要なプリントは床のどこかにありそう
(最悪友人にコピーしてもらえるかも)
でも財布・鍵など貴重品はなくすと困る
鍵をかけずに出かける日々
鍵が見つからないことが多くなった。
出かける直前にないと気づくことも増えた
遅刻できない講義前などは焦った。
そして私がとった行動は
「鍵をかけずに家を出る」
だった。
オートロックという大きな弱点があったが
住人の多くが同級生だったからできた裏技
だと思う。
一緒に入ったり、開けてもらったり
とても迷惑をかけていたと思う。
みんな、助けてくれて本当にありがとう
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