発達障害の疑いがある方なら
多くの人が受けると思われる知能検査
その中でも今回は、私が受けた
WAIS-Ⅲについてまとめました。
※結果に影響が出ないようにするため
検査の内容については記載しません。
WAIS-Ⅲとは
16〜89歳が受けられる知能検査 です。
試験時間は約90分ほどになります。
途中で休憩を取ることも可能です。
W:Wechsler:ウェクスラー
A :Adult:大人の
I :Intelligence :知能
S :Scale:スケール(程度とか規模)
ウェクスラーさんが作りました
最新版の知能検査はWAIS-Ⅳ
2023年現在はWAIS-Ⅳが刊行されています。
大きな変更として、WAIS-Ⅳでは
言語性・動作性IQの項目が廃止 されました
私が受けた時はまだWAIS-Ⅲでした
WAIS-Ⅲを受けてわかること
検査によって下記のことがわかります。
- 下位検査項目
- 群指数
- 知能指数(IQ)
これから一つずつ説明していきます
下位検査項目とは
WAIS-Ⅲでは14種類の検査を受けます。
その結果を数値化したものが下位検査項目です。
それぞれ19点満点で平均は10点です。
これはあとでも出てくるので
簡単に名前だけご紹介します。
- 単語、類似、知識、理解
- 算数、数唱、語音整列
- 絵画配列、絵画完成、積木模様、行列推理
- 組合せ、符号、記号探し
「14項目の検査を受けるんだな」くらいで十分です
群指数とは
群指数とは 下位検査項目を4グループに分けて数値化したものです。
それぞれのグループを説明します。
平均値は100です。
- 言語理解:言葉の知識、言葉での理解、表現力
- 知覚統合:目で見て関係性を捉えたり、相互に関連付けを全体をまとめる力
- 作動記憶:耳で聞いたものを一時的に記憶し、頭の中で整理する力
- 処理速度:情報を素早く正確に処理する能力、作業スピード
言語理解(VC)
言語理解は
言葉の知識、言葉の理解、表現力
の能力をまとめたものです。
単語、類似、知識、(理解)が該当します。
単語:言葉の知識、表現力
類似:言葉についての抽象的思考
知識:一般的事柄の知識
(理解):一般的常識の理解
※理解は群指数の点数には含まれません。
作動記憶(WM)
作動記憶は
耳で聞いたものの一時的に記憶し、頭の中で操作する力
の能力をまとめたものです。
ワーキングメモリとも言います
算数:聴覚情報の一時保持と計算能力
数唱:一時記憶と即時再生
語音整列:同時保持と処理
知覚統合(PO)
知覚統合は
目で見たものの関係性をとらえたり、相互に関連付け全体をまとめる力
の能力をまとめたものです。
(絵画配列):全体の流れの理解、結果の予測
絵画完成:細部への注意力、選択的注意力
積木模様:全体を部分に分解しまとめる力
行列推理:目で見た情報の処理、抽象的な推理能力
(組合せ):部分から全体を把握する能力
※絵画配列、組合せは点数には群指数の点数には含まれません。
処理速度(PS)
処理速度は
情報を素早く正確に処理する力、作業スピード
の能力をまとめたものです。
符号:事務的処理の速さと正確さ
記号探し:視覚的探求の速さ
IQとは
IQ:Intelligence Quotient の略です
WAIS-Ⅲでは『言語性IQ、動作性IQ、全検査IQ』がわかります。
いずれも平均値は100です。
- 言語性IQ:理解・計算・記憶
- 動作性IQ:図形・記号の処理
- 言語・動作性IQの平均を出したもの
群指数でいうと
言語性IQ:言語理解と作動記憶
動作性IQ:知覚統合と処理速度
それぞれまとめたものになります。
よくいうIQはこの全検査IQを指します
噂によると、東大生のIQは120以上らしいです。
ディスクレパンシーとは
検査結果を見る上で重要です
ディスクレパンシーとは
検査結果の項目同士の数値のズレを指します。
指標はこちらです。
- 言語性IQと動作性IQの差が15以上
- 群指数の差が15以上
- 下位検査項目の差が5以上
これらに当てはまる場合は
「発達障害の疑いが強い」
とされるらしいです。
おわりに
今回はWAIS-Ⅲについて説明しました。
すでに受けている方は
結果に一喜一憂することなく
自分の得意・苦手を知る良いきっかけになる
という風に考えられると良いと思います。
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