ADHDの私が飲食店(パスタ屋)のアルバイトでミスを連発してクビになった話

今回は私が初めて働いた時の話をします。
あれだけ短期間で何度も怒られた経験は
あの時が最初で最後だったように思います。

それだけ飲食店は向いてなかったのかと。
もう地獄でしかありませんでした。

友人に誘われてなんとなく始める

自分はバイトなんて考えもしなかったですが

と友人に誘われるがまま面接へ行って

二人で面接　→　そのまま採用されました。

そもそもの話になるけれど

ホールを担当することに

私はホールを担当していました。

客席はカウンターが５席
４人掛けテーブルが５つ

仕事の内容は大まかに下記の通りです。

スピードを求められる環境の中で

たくさんの項目から「今、何をすべきか」を考えて

優先順位をつけて行動することが苦手な私

頭がパンクしそうでした。

注文のミスが多い

うちの注文は、伝票に手書きでした。

特に多かったオーダーミスは
「大盛りの伝え忘れ」でした。

「カルボナーラ、大盛りで」と言われても
「カルボナーラ」を覚えることに必死でした。

「注文を覚えた(書いた)」ことで安心して
オプション(大盛り)に注意が向かなかったとも考えられます。

また、お客さんが１、２人の場合は
一度聞いてすぐ厨房に向かっていました。

もちろん人数が多いほど
ミスの確率が上がると思いますが
ADHDの人は(というより私は)
お客さんが一人でもミスをします(泣)

お客さんが何人だったとしても関係なく
注文の復唱は確実にすべきだったと思います。

お金の計算を何度も間違える

もう10年以上前のことなので
まだスマホもなかった時代です。

レジはありましたが
現金を入れるため箱でしかなく
お会計もアナログでした。

このような順序で金額を出しました。

私の場合は全ての工程でミスを経験しました。

「お客さんを待たせている」というプレッシャーで

不注意によるミスが多発していたのだと思います。

他にはもし金額がずれていたとしてとしても
「本当にこれで合っている？」と確認を怠ったり
全く違和感を覚えなかったことも問題だったかも。

だいたいの場合はお客さんが得をするミスでした。

「これが逆だったらクレームが来るぞ！」

と店長に怒鳴られたことが何度もありました。

デザートの調理中にガスバーナーで火傷する

デザートでクリームブリュレを提供しており
お客さんの前で表面の砂糖をバーナーで炙る
というパフォーマンスがありました。

そのときの私の考えていることはこちらです

特に見られるプレッシャーは大きかったです。
若いお客さんだと動画を撮られることもあります。

もしも動画を撮られている時に
火傷でもさせてしまったら、
炎上案件になるのではないか……

なんて考えると余計に身体が硬くなりました。

お客さんを怪我させることなく
無事に料理を完成させることはできましたが

代わりに自分への配慮が欠けてしまい

私が火傷してしまうことがありました。

店長に怒られる日々

バイトに行くたびに
たくさんのミスをしました。

店長からは怒鳴られ続けました。
「ミスが多すぎる！！！」
と何度も言われました。

泣きながら賄いのパスタを食べる日々
「やめます」と言えたらよかったけど
私にはその勇気がありませんでした。

寝坊して急いで事故する

ある日曜日のバイトのこと
私は10時に出勤予定だったのに
目覚めた時には9時50分でした。

お店まで自転車で15分ほど。

講義での寝坊は単位を落とすだけで済みますが
バイトはお店にも迷惑がかかります。

私はパニックになっていました。

アパート前の坂を急な坂を下りました。

頭の中は電話をすることでいっぱいで
自転車の運転が疎かになっていました。

その結果として坂を曲がりきれず
正面の壁に激突してしまいました。

あとのことはあまり覚えていませんが
現場にいた人がが救急車を呼んでくれて
私は病院まで運ばれました。

そしてクビになる

その後CTをとって、異常は見られず。
目の下を切ったので、縫合してもらう。

メガネがどこかへ行ったので、
左右とも視力0.01の裸眼で
なんとか自宅まで帰りました。

その夜、店長に連絡したところ

「いい機会だ、しばらく休みなよ。また連絡するから」

と言われました。

それ以来、店長から連絡はありません。
私はバイト先にも行っていません。

おわりに

ご覧いただきありがとうございます。

ADHDがやってはいけない仕事に
「危険を伴う作業」がありますが
不注意によるミスで命を落としかねないですね。
本当に気をつけなければいけないです。